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2022 年度 研究成果報告書

水安定同位体比を用いた大気汚染物質が降水システムに与える影響評価

研究課題

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研究課題/領域番号 18K11616
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分63010:環境動態解析関連
研究機関金沢大学

研究代表者

猪股 弥生  金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 准教授 (90469792)

研究分担者 佐瀬 裕之  一般財団法人日本環境衛生センターアジア大気汚染研究センター, 生態影響研究部, 部長 (20450801)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード東アジア / 降水 / 水安定同位体比 / 越境大気汚染
研究成果の概要

降水中の酸素と水素安定同位体比と、同位体分別の指標であるd-excess値は、水蒸気の起源推定などに利用されてきた。2015ー2019年に都市と遠隔地で日毎に採取された降水中のd-excess値は、冬に高く、夏に低い値を示す季節変動が見られた。冬季の降水におけるd-excess値は大陸由来を示唆し、夏季の値は海洋由来を示唆していた。酸素水素の安定同位体比と水溶性イオンの関係から、遠隔地では同位体比の低下とともに大気汚染物質が減少するのに対し、都市では大気汚染物質の減少に有意差はないことがわかった。これらの違いは、都市部では大気汚染物質が常に供給されていることを示唆していると考えられた。

自由記述の分野

環境科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来報告されている研究よりも短い時間分解能で、大気環境の異なる都市域・遠隔等で降水試料を採取した。降水中安定同位体比と水溶性イオン濃度の関係から、都市域では降水時に発生源近傍からの汚染物質が供給されていることが示唆された。近年、これまでとは異なる降水パターンが起きており、降水量や降水強度の変化により大気汚染物質の沈着量や沈着パターンも変化する可能性があることが示唆された。

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公開日: 2024-01-30  

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