• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

「同志性」からみたベトナム・中国関係の変容と展望に関する研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K11775
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分80010:地域研究関連
研究機関東京外国語大学

研究代表者

栗原 浩英  東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (30195557)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード同志 / 共産党 / ベトナム / 中国 / 党・国家関係
研究成果の概要

中越両国指導者間の個人的な友人関係を基盤としていた「同志・兄弟」関係は,当事者の死去によって1970年代後半に終焉を迎えたが,1991年の両国関係正常化以降,両国間の歴史的な友好関係を象徴する語として首脳間で再び言及されるようになり,特に2013年の習近平指導部成立以降,この語の援用により両国間の一体性強化を図ろうとする中国側と,そこから距離を置こうとするベトナム側の姿勢の差が顕著になってきている。

自由記述の分野

地域研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

ベトナムと中国の関係は,両国間で対立や衝突が発生すると注目されるが,それ以外の平時の関係はあまり注目されることがないといってよい。学術研究も個別のトピックに特化したものが多く,両国関係を長期的な視点に立って考察した研究も1960年代以降皆無である。本研究は「同志・兄弟」という語に着目して,比較的長期にわたる両国関係を分析した結果,平時にみえるような時期であっても,両国間で絶えず駆け引きが続いていることを明らかにしえた点で意義があった。その中で,ベトナムが中国との対立を避けながらも,巧妙な戦術で中国から距離を保っている点は,日本の対中外交にとっても示唆に富むものであるといえよう。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi