研究課題/領域番号 |
18K11867
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
小宮 正安 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 教授 (80396548)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 観光史 / 社会史 / 文化史 / 芸術史 / 文学史 |
研究実績の概要 |
2020年度は、2019年度までのの調査を継続しつつ、ドイツとオーストリアにおける神聖ローマ帝国時代の代表的都市であるフランクフルトとウィーン、代表的観光街道であるロマンティック街道とアルペン街道を具体的な事例の中心に据えながら、観光政策を通じて浮かび上がるロマンティック・イメージの変遷、ならびにそのようなイメージに基づいて作られる各都市や観光街道のイメージが「観光立国」としてのドイツやオーストリアにいかなる形で反映されたのか、という問題についての包括的な研究をおこなった。 また上記の研究との対比において、日本におけるロマンティックイメージの形成について、とりわけ日本ロマンチック街道の変遷や、そのイメージを形成するところの日本におけるロマンティックイメージの推移についても、包括的研究をおこなった。 さらに新型コロナウィルス感染症拡大により、ドイツとオーストリアで予定していた最終的な現地調査をおこなうことができず、また不要不急の出校が難しくなる中で、これまでの調査資料のデジタル化を、新たに購入した機器を通じて進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症拡大により、海外渡航が禁止される中で、ドイツとオーストリアで予定していた最終的な現地調査をおこなうことができず、2021年度に研究の延長をせざるをえなかった。 このため、文献調査はそれなりに進めることができたいっぽう、現地調査を通じた研究をおこなえず、「やや遅れている」との判断をおこなった。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度に、新型コロナウィルス感染症がある程度収束し、海外渡航の禁止が解ければ、ドイツとオーストリアで予定していた最終的な現地調査を実施し、2021年度に研究のまとめをおこなう。 これが不可能な場合には、2022年度にこれまでの現地調査、文献調査を踏まえて、研究の包括をおこなわざるをえない、という予想を立てている。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、海外での調査が不可能となった一方で、不要不急の出校も要請されたため、これまでの調査資料のデジタル化、および文献調査をおもに在宅で行わなければならなかった。 次年度、海外での調査が可能となった時点で調査のために、旅費の支出をおこなう。
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