研究課題
基盤研究(C)
本研究グループでは,放射性同位元素を用いずに機能情報を取得できる断層撮像装置を開発を目指している.本研究では,がんイメージングのためのサンプルが入手できなかったため,脳イメージングを目標として添えた.脳イメージングのための予備的な実験を行い,その実現可能性を確認した後,実際のラット脳を撮像した.本結果により,特定の部位にヨウ素造影剤が集積することを確認することができた.
医用画像工学
遺伝子工学の進歩により,種々の疾患モデル小動物の作製が容易となり,これら小動物を用いて疾病の機序解明や治療薬の開発を目的とした前臨床研究が盛んに行われている.その際、対象臓器・器官の機能情報の定量的評価には,PETやSPECTなどの放射性同位元素をトレーサーとして用いる分子イメージング手法が用いられる。しかしながら,放射性同位元素を取り扱うための大規模な設備が必要であるという大きな制約がある.本研究により,放射性薬剤を必要としない本手法を代替できる可能性を示せた.