架橋型人工核酸であるBNAおよびLNAを部分的に置換した6mer程度のオリゴ核酸を導入した水溶性多糖(プルラン)が水中でオリゴ核酸の二重鎖形成により、100nm程度の会合体微粒子(核酸クリップナノゲル)を形成することを明らかとした。また、相補的な配列を有する二種類の蛍光分子修飾オリゴ核酸修飾プルランにおいては、ナノゲル形成に伴うFRET(蛍光共鳴エネルギー移動)が確認され、蛍光測定によりナノゲルの会合挙動を解析しえることが明らかとなった。この核酸クリップナノゲルが免疫賦活化分子として知られている20mer程度のDNAであるCpGと複合化し、細胞への送達とCpG活性を示すことも明らかとした。
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