研究課題/領域番号 |
18K12135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
川村 愼二 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10543291)
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研究分担者 |
小澤 修一 広島大学, 医系科学研究科(医), 特任准教授 (20360521)
田辺 悦章 山口大学, 医学部附属病院, 副診療放射線技師長 (20716237)
峯村 俊行 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策情報センター, 研究員 (80523464)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | リニアック装置 / 出力線量 / 第三者評価 / 地域連携支援 / 遠隔支援システム / STD-Audit / TPS-QC / 品質管理 |
研究成果の概要 |
本研究では、国内で最も放射線治療に利用されているリニアック装置について、クラウドサーバを通して出力線量に関わる情報を収集・分析・管理する支援システム(STD-Audit)を開発した。リニアック装置出力線量の第三者評価において3%を超える線量相違の認められる施設に対する支援プロトコルの作成や遠隔地からリモート支援を行うことが可能となった。また、治療計画装置の品質状況を確認するTPS-QCプログラムを組み込むことで、全国施設のデータを基に、自施設の品質管理に役立てることが可能となった。このシステムを放射線治療品質管理機構の地域連携支援活動に適用し、相互の協力に基づく放射線治療の安全確保を図る。
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自由記述の分野 |
放射線治療技術
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、リニアック装置の出力線量管理は、施設ごとに実施されていた。すべての放射線治療施設で出力線量の第三者評価が実施されていないことや、3%を超える線量相違の認められる施設に対する支援体制が整備されていなかった。そこで、本研究で開発されたリニアック出力線量に関わる情報収集・分析・管理する支援システム(STD-Audit)を開発したことで、出力線量パラメータの全国状況を把握し、登録データに関する遠隔支援を実施するなど、解決に導くことが可能となった。この研究成果は、放射線治療品質管理機構による全国の支援ネットワークに活用され、安全な放射線治療を提供する体制構築に寄与する。
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