天然物由来の新規ポリマーLA717を含有させた培地を用い、低接着性培養容器内で培養した細胞は三次元的に均一に分散する。正常細胞とがん細胞(形質転換細胞)を当該三次元環境で共培養すると、分散した正常細胞は足場がないため増殖しないのに対し、足場非依存的増殖能を有するがん細胞は、単一細胞から一定の期間内に一定の確率で分裂・増殖し、コロニーを形成することが見出された。また、それらのコロニーを蛍光標識することで、画像解析によってコロニーを効率的に検出することを可能にした。新規三次元培養法を応用し、ヒト細胞加工製品中の形質転換細胞の混在を評価するための新たなin vitro試験法を確立した。
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