研究課題/領域番号 |
18K12156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
大庭 潤平 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (10406259)
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研究分担者 |
梶谷 勇 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (00356768)
大西 謙吾 東京電機大学, 理工学部, 教授 (70336254)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 筋電義手 / 操作能力評価 |
研究成果の概要 |
本研究は,筋電義手の片手操作練習と両手操作練習が義手操作に及ぼす影響を検証し,さらに健常手との比較から筋電義手操作練習の課題を検討した.対象は,片側前腕切断者12名と健常者12名とした.研究デザインは,クロスオーバー試験法を用いて片手操作練習と両手操作練習を2週間実施した.その結果,筋電ハンド開閉能力は片手操作練習と両手操作練習に差がなく,物品操作能力のうち,特に筋電ハンドの先端で把持対象物を的確に操作する動作では両手操作練習が片手操作練習よりも効果があることが示唆された.筋電義手操作能力は,両手操作練習と代償運動の指導を重点的に行うことで義手操作能力を効率的に習得できる可能性が示唆された.
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自由記述の分野 |
リハビリテーション科学, 福祉工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,片側前腕切断者と先天性上肢欠損児(前腕部)と健常人を対象に実験を行い,筋電ハンド制御時の断端部筋電信号および認知機能の特性と筋電義手操作能力に関する基礎的データの集積を行った.これにより筋電義手操作能力の評価と訓練方法の基準が明確となり,上肢切断者および先天性上肢欠損児の身体的かつ精神的負担の軽減に繋がり,リハビリテーション実施期間の短縮が期待できる.また,この研究は,頚髄損傷者や脳血管障害者の運動・感覚フィードバックに応用することで,効果的な運動学習などのリハビリテーション方法として発展させることができる.
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