研究課題/領域番号 |
18K12326
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
木谷 厳 帝京大学, 教育学部, 教授 (30639571)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | P. B. シェリー / イギリス・ロマン主義 / 英詩 / 天上のヴィーナス / モダニティ / ポール・ド・マン |
研究成果の概要 |
本研究では、継続的に研究を進めてきたイギリス・ロマン派詩人シェリーの「感性の詩学」(Poetic of Sensibility)を基礎とし、シェリーの時代以降およそ1910 年頃までの英文学において、「天上のヴィーナス(Venus Urania)」のイメージ(形象)がどのように形成されまた変容してきたか、便宜上「新ロマン主義」と呼ばれる詩人作家との比較にもとづくその文学的系譜を辿ることでその感性的な類似性や差異を探った。とりわけ、後世の英詩の「モダニティ」を巡る言説の系譜のなかでシェリーの詩学を考察することをつうじて、この詩人のモダニティの特質が理想主義と懐疑主義の相克にあることを示した。
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自由記述の分野 |
英文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主たる学術的成果は以下の通りである。第一に、シェリーによる「天上のヴィーナス」のイメージが後世の詩人・作家トマス・ハーディに影響を与え、さらにそこから「近代」をめぐる課題が浮上することを示した。続いて、これに関連して、アメリカの文学理論家ポール・ド・マンによるロマン主義とモダニティ論の研究を進め、『ロマン主義と現代批評(Romanticism and Contemporary Criticism)』の訳者の一人として翻訳書を刊行した 3)。最後に、イギリス・ロマン派詩研究の泰斗、齋藤勇による未発表ノートの研究を通じて、シェリーの詩学における理想主義と懐疑主義の相克をより顕在化させた。
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