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2022 年度 研究成果報告書

東北アジアの歴史展開に青海チベット仏教寺院ネットワークが果たした役割に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K12531
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
研究機関関西大学

研究代表者

池尻 陽子  関西大学, 文学部, 准教授 (50795044)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード青海チベット仏教寺院 / 駐京チベット仏教僧 / 転生化身高僧 / 清朝 / フフホト / チャンキャ
研究成果の概要

本研究課題は、青海地方のチベット仏教寺院が明清時代の中国やモンゴル高原にまたがる広範な東北アジア地域においていかにネットワークを形成し、どのように機能していたかに着目するものである。
成果としては、まず明清期中国の青海チベットに対する施策の連続面と断絶面を明らかにした。明代からの朝貢関係を下敷きとした青海寺院との関係においては、形式的には多くの要素を明代から継承しつつ、中央チベットやモンゴルへの影響力を恃める人材を確保しようとした。また、本研究では清代南モンゴルのチベット仏教都市フフホトと青海僧・寺院とのネットワーク形成について、16・17世紀のチベット仏教浸透の経緯とともに位置付けた。

自由記述の分野

中央ユーラシア史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果の学術的意義としては、チベット語・満洲語・モンゴル語・漢語といった多言語の、それぞれに系統の異なる史料(仏教関連史料、行政文書など)を用い、従来の研究では「モンゴル史」「中国史」あるいは特定の「地方史」として個別に論じられてきたテーマを、「東北アジア地域のチベット仏教ネットワーク」という超域的な枠組みで再考した点である。
また、社会的意義としては、上記の広域的視点を青海というバウンダリーエリアに主軸を置いて論じることで、これまで認知されてこなかった東北アジア地域の歴史の構造や力学を新たに提示し得た点である。

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公開日: 2024-01-30  

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