本研究は、持続可能な漁業認証が漁業資源に影響を与えるかというリサーチクエッションの下、公開されている資源量・漁獲圧を認証漁業の情報とマッチングし、認証・非認証の漁業資源、漁獲圧の比較を行った。また、認証時に行われる審査項目とその得点が資源・漁獲と何らかの関連があるかどうかの検証も行った。その結果、認証漁業な認証取得初年度から入手可能なデータの最終年度にかけて、資源量が増加し、漁獲圧が減少しているのに対し、非認証漁業は資源が減少し、漁獲圧が上昇していることが判明した。また、審査項目と資源・漁獲圧に相関が見られ、審査項目が持続可能な漁業の状態を表す手段となりえることが示された。
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