研究課題/領域番号 |
18K13013
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 同志社大学 (2018, 2020-2022) 大阪府立大学 (2019) |
研究代表者 |
姜 民護 同志社大学, 社会学部, 助教 (60802254)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 日韓 / 社会的貧困 / 文化的貧困 / 支援モデルの開発 |
研究成果の概要 |
本研究では、日韓における離婚家庭の子ども(育った成人を含む)220名、ひとり親家庭ので育った成人82名、二人親家庭で育った成人252名から「子ども期の経済的ストレス」「社会的効力感」「家族健康性」「親子コミュニケーション」に関するデータを得ることができた。 離婚家庭の子ども(育った成人を含む)は、ひとり親家庭及び二人親家庭で育った成人に比べて「子ども期の経済的ストレス」が高く、また「親子コミュニケーション」「社会的効力感」「家族健康性」は低い結果であった。子ども期の経済的ストレスの高さが「親子コミュニケーション」「社会的効力感」「家族健康性」の低さに影響している可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
社会福祉学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最も学術的な意義としては「子ども期の経済的ストレス測定尺度」の開発があげられる。この尺度は「社会的体験及び文化的体験の機会の剥奪」から「経済的ストレス」を測定しようとしている。この尺度の開発によって従来の知見である「社会的・文化的貧困と経済的貧困との関係性」が支持されたことに加え、経済的ストレスは「社会的体験・文化的体験の機会の剥奪」という経済的貧困の外在化によって表出されることが明らかになった。 本研究の成果は、経済的な貧困状態にある子どもにとって重要なのは社会的体験や文化的体験ができる機会を保障することであることを示唆するものであり、それが本研究の社会的意義である。
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