研究成果の概要 |
これまで天然の苦味物質と苦味感受性についての先行研究ではTAS2R19などの変異がグレープフルーツに対する嗜好に影響している(Hayes et al.2011, 2015)といった報告がなされているがいずれも欧米人を対象とした調査研究である。本研究では日本人の苦味感受性と遺伝子多型との関連性を明らかにするため普段の食生活の中で影響があると考えられる苦味物質に着目しこれらの官能評価試験と遺伝子多型解析などを実施した。欧米人らを対象とした先行研究とは異なり本研究からは遺伝子多型による違いは確認されなかったもののこれらは日本人ではほぼ実施されていないため有意性はないが新しいデータを示すことができた。
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