自閉スペクトラム症(ASD)児における睡眠障害の実態調査研究を進め、ASDの幼児20名、定型発達の幼児20名について、腕時計型の体動計であるアクチグラフによる日中と夜間の生体リズム、感覚プロファイルにより得たデータを解析した。その結果、ASD児の入眠後の体動が感覚特性(前庭覚低閾値、口腔感覚低閾値)と相関関係にある結果を得た。また重回帰分析にて、入眠中体動に対して、感覚特性が他の因子と比較して影響度が高い結果が得られた。本研究により幼児期のASD児における感覚特性が入眠中の体動に関与している可能性が示唆された。
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