研究実績の概要 |
今期の研究予定は以下4つを予定していた。 1) ICTコンテンツの実装と先行試験(パイロット・スタディー)。 久留米大学小児科外来での睡眠障害患者から研究協力者を募り, 2ヶ月の期間で25名 に先行試験を実施。 連結番号を割り当て, パソコンやスマートフォンなどのICT端末を利用して, コンテンツの視聴や入力を試験する。 2) 実施施設の対象への説明同意の実施。対象施設は, 小学校を予定する. 対象年齢は7~8歳の児童と保護者とする。 規模は地域を 分け多施設とし, 合計500名に介入を実施する. 実施するため, 施設の責任者とPTAへの 介入研究の説明を行う。 3) 睡眠教育による予防介入実施。対象を連結番号で管理し, 介入実施前にCSHQ-J評価を入力して頂く。 睡眠予防教育を 保護者および児童にコンテンツを用いて実施する。 親・児童は理解度チェックと睡眠 改善策の実施の有無を返答し, 2ヶ月後に介入後評価をCSHQ-Jで行う。 4) Feedback実施・介入の有用性評価。 回答を得たデータを分析し睡眠に関しての予防教育介入の有用性をCSHQ-Jの改善やその他の情報から検証する。 加えて, CSHQ-Jの睡眠改善の評価指標としての妥当性を検討し, さらに精度向上を行う. 要望などのFeedbackから, コンテンツ改善を行う。また, コンテンツの欠点(分かりにくい表現など)・欠陥の調査, 改善を実施する。 進捗概要)コンテンツ開発及び研究期間終了後の社会実装を目指すために令和2年に入り、企業と提携することを目指し、日本気象協会および株式会社JMDCの推進している企画であるHealth weatherとの共同研究を模索した。しかし、新型コロナウイルス流行の影響に伴い調整が難航した。また、アプリ開発体制にも影響を及ぼし、現在、2020年6月にアプリの完成、デバックを行いパイロット研究への倫理審査を申請し通過待ちの状況である。
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