小児睡眠障害は有病率が25%とされ、稀な疾患ではない。親を含めた睡眠環境は小児の睡眠に影響を与える外的要因とされ、親子の睡眠の質は相互関係にあるため、その質の改善は意義が大きい。健康行動や知識も睡眠に影響を与える要素として重要で、2018年の日本人の平均睡眠時間は世界で最も短く442分とされる。しかし、この睡眠時間は広く知られおらず、認知の歪みとして想定することが可能と考えた。小児の睡眠障害に対する認知行動療法は国内外で広く活用されるが、ICTを用いて行うものはない。本研究では、ICTを用いた認知行動療法の手法を取り入れた睡眠教育を提供するアプリケーション開発を行なったことに意義を持つ。
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