本研究は、医療系学生の基礎的保健知識を評価し、そのギャップを明らかにすることを目的とした。2021年4月から5月に順天堂大学の1年生を対象に調査を実施し、91の質問項目を用いて知識や情報源、自己評価を収集した。結果、学生たちは性感染症や性健康に関する知識が不足しており、特に10%がアルコール、タバコ、ドラッグ、性健康などのトピックの内11のトピックを学んでいないと報告した。また、性別間の知識のギャップや保健教育の不備が明らかになった。本研究は、教育機関が専門教育に向けて基礎知識を補完する必要性を示唆し、医療従事者が適切な保健情報を提供する基盤を強化することの必要性が示唆された。
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