研究成果の概要 |
本研究では、日米において居住地の都市度が幸福感とどのように関連するかを検討した。第1に、総合的社会調査と世界価値観調査のデータを用いて、アメリカ合衆国の都市居住者は地方居住者よりも主観的幸福感が低いのに対して、日本の都市居住者は地方居住者よりも主観的幸福感が高いことを示す知見が得られた。第2に、2つの調査 (N = 12,149) に基づき、日本語版人生満足度尺度の構成概念妥当性を支持する知見が得られた。第3に、3つの調査と1つの実験 (N = 14,781) に基づき、日本の都市居住者は、地方居住者よりも高い関係流動性を経験することで人生満足度を高めるという知見が得られた。
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