本研究では,ロボットとの関わりのなかで,子どものロボットに対する擬人化を引き出す方法について検討を行った。幼児期の子どもを対象に,機械的な見た目のロボットと同じ遊びを行う群と,異なる遊びを行う群を設定した。また,子どもには,遊びの前後でロボットの描画を行ってもらい,ロボットを擬人化して描くかを指標として用いた。その結果,遊び後の描画において,ロボットと同じ遊びを行う群は異なる遊びを行う群よりも,ロボットの目や顔を描く割合が高いことが示された。つまり,本研究から,ロボットと同じ行動を取るといった関わり方をとることで,子どものロボットに対する擬人化を引き出せることが明らかとなった。
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