過敏性腸症候群(IBS)に対する内部感覚曝露を用いた認知行動療法の集団版(集団版 CBT-IE)を作成し、京都大学および高槻赤十字病院と共同で質の高い臨床試験(RCT)を実施した。薬剤抵抗性のIBS患者に対し、通常治療に加えて集団版CBT-IEを実施した群は、通常治療のみの待機群と比較して、主要評価項目である腹部症状の重症度(IBS-SSS:-115.8 vs -29.7)および疾患特異的QOL(IBS-QOL:20.1 vs -0.2)においてより大きな改善を認めた。これにより、薬剤抵抗性のIBS患者における集団版CBT-IEの有効性が示された。
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