本研究では,禁止グラフ条件が与える本質的な影響を見極めることを目的として,禁止グラフ条件同士の比較や,各種不変量との関係性について研究を行った.その結果として,不変量を対象とするラムゼー型問題を確立した.この問題は古典的なGyarfas-Sumner予想に強く関係しており,その類似問題の解決は同予想に新たな研究方針を与える.また,禁止グラフ条件の特性を見直すことで禁止グラフ条件を用いた複数の既存定理の統合にも成功している.更に,そのような研究から着想を得たことで支配数的不変量の統一化に至り,それを応用した既存研究の細密化を行うことができた.
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