研究課題/領域番号 |
18K13582
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
|
研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
徳田 一起 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (60802139)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 電波望遠鏡 / 分子雲 / 分子雲コア / 小質量星形成 / 褐色矮星 |
研究成果の概要 |
超低質量星や褐色矮星の形成機構に関しては 1 太陽質量程度の星の形成機構に比べて大きく取り遅れている。その理由としては、母体となる非常に高密度で 低質量なガス塊の形成要 因が理解されていないことが挙げられる。本研究では、ALMA (Atacama Large Millimeter/sub-millimeter Array)を用いることによ り、超低質量星の母体となる高密度分子雲コアの観測し、その形成メカニズムに迫るものである。研究の結果、分子雲コア内部の乱流や円筒状の分子雲自体の分裂により超低質量星や褐色矮星の形成に至る可能性があることを観測的に示すことができた。
|
自由記述の分野 |
天文学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
宇宙には様々な質量の恒星が存在する。しかしながら、どのようにして質量を獲得し、多様な質量の星が生まれるか、それがどのようなメカニズムで頻度分布が決定されるかは理解が進んでいない。特に太陽の8倍以上を持つ大質量星と太陽の0.1倍以下の質量の星の形成については理解されていない。本研究は質量の小さい側の星の形成機構について観測的に調べたものである。本研究では小さい質量の星に至る密度の高い塊(星の卵)が必ずしも一つの要因ではなく、太陽程度と同様なメカニズムで生まれることや複雑な超音速乱流の環境下で生まれるなど、多様であることを見出した。
|