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2022 年度 研究成果報告書

アフリカにおけるクロサイ族の多様性変動と初期放散の要因の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K13648
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分17050:地球生命科学関連
研究機関奈良女子大学 (2022)
東京都立大学 (2021)
大阪大学 (2018-2020)

研究代表者

半田 直人  奈良女子大学, STEAM・融合教育開発機構, 特任助教 (60792009)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード古生物学 / 哺乳類 / 古生物地理 / アフリカ / サイ科 / 分類 / 系統 / 化石
研究成果の概要

本研究課題の成果として以下のことが明らかとなった。1)分類学的・系統的に意見の分かれていたParadiceros mukiriiおよび亜成獣のDiceros douariensis標本は、それぞれ基盤的なクロサイ族およびエラスモテリウム族の一種と結論付けた。
クロサイ族の化石記録の総括と系統解析の結果、本族は絶滅種群と現生種を含む群の2系統が推定された。後期中新世の後期以降、クロサイ属は一部を除き、サハラ以南の東アフリカにその分布を狭めていったと思われる。
アフリカの中新世では、後期中新世初期以降、ウシ科・ウマ科が拡大する一方、サイ科は減少傾向にあり、これは古環境変動の影響が示唆された。

自由記述の分野

古脊椎動物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究課題成果として、従来分類および系統に議論の余地のあったクロサイ族について、新たな分類体系を推定した。とくにアフリカの標本には当初報告されて以降、詳細な記載が無い標本、あるいは未記載の標本が多数存在していたが、本研究により精査され、その情報を公開できる予定である。そうした結果を踏まえて検討したクロサイ族の系統関係と古生物地理の検討結果から、クロサイ族が出現した初期においてこれまで考えられていたよりも多様な系統を示し、またアフリカの広範囲にクロサイ族が分布していたことが示唆された。

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公開日: 2024-01-30  

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