本研究では,パルス通電焼結と粉末粒子を融合させた補修方法「プラズマ・粒子法」を開発し,疲労寿命延命効果ならびに疲労破壊挙動に着目して研究を行った.本研究により以下の6点の成果が得られた.1模擬き裂部にくさび効果を期待させる微粒子の焼結体を形成できた.2疲労き裂進展速度が遅くなることが確認された.3結晶粒径には本補修方法が影響を与えないことが確認された.4補修によりき裂先端の硬さが低下すること.5き裂進展速度が上昇する場合,脆性破面率の上昇を伴うこと.6有限要素法を用いた力学解析によって,焼結体によりき裂先端の塑性域が小さくなることが示唆された.
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