研究課題
若手研究
本研究では、気体の屈折率を計測するために、ファブリ・ペロ共振器を用いた光学系を立ち上げた。また、恒温水を用いて真空チャンバ内の温度変動を制御した。さらに、重錘形圧力天びんを用いてチャンバ内の圧力を安定化した。それらの要素技術を統合して、精確に圧力の相対値を計測できる光学式圧力計を開発した。今後は、圧力の絶対値を計測できるように、光学式圧力計を発展させる。
精密工学、圧力標準、真空科学
圧力は、長さと力の組み立て量である。一方で、実気体の状態方程式とローレンツ・ローレンスの式より、屈折率と熱力学温度とビリアル係数や分極率といった物理定数から求めることもできる。光学的に屈折率を計測することで、既存の圧力標準や圧力計に比べて、一台で広い範囲を高精度に計測できる。本手法は、将来的には、逆に圧力から熱力学温度や物理定数を計測することも可能であり、広範な科学技術分野の発展に寄与する。