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2020 年度 実績報告書

大規模ネットワークシステムに対するレトロフィット制御理論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 18K13774
研究機関東京工業大学

研究代表者

石崎 孝幸  東京工業大学, 工学院, 准教授 (10650335)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードレトロフィット制御 / データ適応型制御 / モジュラデザイン
研究実績の概要

本研究では,社会インフラシステムなどに代表される,多数の主体によって段階的に増改築されていく大規模なネットワークシステムに対して,その持続的発展を可能にするシステム制御理論の構築を行っている.より具体的には,申請者がこれまでに開発してきた,動的コントローラのレトロフィット手法(コントローラの分散的な増改築手法)に関する理論を基盤として,分散制御系を構成するコントローラやサブシステムを局所的に改変・拡張することによって,安定性や可制御性など,大局的なシステム特性や制御性能を段階的に改善していくためのレトロフィット制御理論を構築している.本年度の実績としては,前年度までに得られた解析結果に基づき,所望の分散制御系を実現するレトロフィットスキームの開発を行った.特に,標準的な電力系統モデルであるIEEE68バスシステムに対して,局所的に得られるデータから段階的に未知システムの動特性を学習していき,制御性能の向上を実現する拡張されたレトロフィット制御理論の適用を行った.さらに,システム制御工学における受動性の概念を拡張することによって,集合モデリングに基づく制御系設計手法の開発を行った.本手法をレトロフィット制御と組み合わせて使用することにより,負荷変動などの未知の外乱の影響を抑制しながら,地絡事故などの大きな変動にも対応可能な制御系の設計を行うことが可能となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] Geometric Controller Specification Via Nyquist Surface Segmentation2021

    • 著者名/発表者名
      Takayuki Ishizaki, Kengo Urata
    • 学会等名
      Proc. of The 2021 American Control Conference (ACC 2021)
    • 国際学会
  • [学会発表] 近似環境モデルの内部状態を考慮したレトロフィット制御2020

    • 著者名/発表者名
      伊藤将寛, 石崎孝幸
    • 学会等名
      第63回自動制御連合講演会
  • [学会発表] レトロフィット制御による分散制御系のモジュラデザイン2020

    • 著者名/発表者名
      石崎孝幸
    • 学会等名
      真なるダイナミクスの追求による次世代システム制御理論調査研究会, 第2回オンライン講演会
    • 招待講演

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公開日: 2021-12-27  

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