研究課題
若手研究
外壁等に使用されるシーリング材が剥離や凝集破壊が発生すると、そこから漏水するだけでなく建築物自体の耐久性を低下させる恐れがある。本研究ではそれらの不具合を少なくするため、屋外で使用されるシーリング材の劣化因子の中から温度、紫外線、ムーブメントを取り上げ、それらの組み合わせがシーリング材の耐久性に及ぼす影響について、シーリング材が受ける荷重に着目して明らかにしたものである。
建築材料
シーリング材の耐久性は、屋外暴露試験や促進劣化試験により明らかにされることが多かったが、発生した劣化現象でのみ議論されており、そのメカニズムについてはほとんど議論されてこなかった。本研究ではムーブメント発生時のシーリング材の内部応力から劣化メカニズムの検討を行っており、この点に学術的意義がある。更に本研究はシーリング材の耐久設計法の提案につながるものであるため、シーリング材の不具合を減らし、建築物自体の耐久性を維持するという点で社会的意義がある。