本研究課題では,自律型無人探査機に代表される水中探査機向けの非接触給電装置における電力変換器の制御法を検討した。これは,水中用途であるため地上用設備とは異なった設計指針が適用可能な点に着目し,動作周波数を変化させることを前提としたものである。したがって,非接触給電の各種回路方式において動作周波数を変化させた際の特性を明らかにした点に学術的意義がある。また,本研究課題で明らかにした特性により,送受電コイルの位置ずれが生じた際でも安全な非接触給電装置の設計が可能となり,非接触給電技術の水中探査機への適用拡大を促す点に社会的意義がある。
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