研究課題
若手研究
本研究では,離散的な主方向場を入力データとして,その幾何特徴量を満たすように曲面形状を変形させる手法を確立した.提案手法に基づき,任意の主方向データを事前に作成して,変形させたいB-spline曲面データを入力として非線形最適化計算を実施することで,曲面上の主方向を任意に制御することを可能とした.主方向を任意に制御することで,形状の特徴を失わずに曲面品質を向上させ,また目的に応じて形状を任意に変形させることができた.
形状処理工学
本研究では,従来とは異なる新しい観点に基づく形状設計手法を考案した.実際に,従来手法では実施が困難な意図的な形状操作も提案手法を用いることで実現することができた.新しい設計パラメータを導入した提案手法により,これまでにない新たな製品形状の創生が期待される.本研究の成果は海事産業だけでなく,意匠性に優れた曲面形状を有する工業製品(自動車,飛行機,建築物,家電等)に対して重要な役割を果たすと考えられ,様々な分野への応用が期待される.