高速道路トンネル照明のダイナミック制御による視認性向上と動的総視認率評価の確立するため、視認性評価用の1/24スケール高速道路トンネル模型を作製し、被験者による視認性評価を実施した。視認性評価はトンネル内100 m先にある20 cm角の指標を落下物に模して行われた。最も大きな成果は、視認性と各種光学パラメータについて多変量解析した結果、落下物指標輝度と背景路面輝度との輝度比と、水平面照度の組み合わせとなり、視認性の大部分は輝度比によって決定されることが明らかとなったことである。また輝度比が1の場合でも色度差がマクアダム楕円(3-STEP)より大きい場合は視認可能であることを確認した。
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