研究課題
若手研究
本研究では、包装品の固有振動数が製品応答加速度の尖度に及ぼす影響を把握するための指標として、加速度波形が1自由度系モデルに入力されたときの加速度応答の尖度を固有振動数ごとに求めたものである尖度応答スペクトルという概念を提案した。また、尖度応答スペクトルにより包装品の固有振動数が製品の応答尖度に及ぼす影響を把握することで、非ガウス分布に基づく新たな緩衝設計方法を構築した。
輸送包装
本研究により、これまでガウス分布を前提としていた緩衝設計方法を非ガウス分布に拡張することができたため、学術的に意義のある研究成果が得られたと考えられる。また、本研究で提案した非ガウス分布に基づく新たな緩衝設計方法は、従来の緩衝設計方法と比べて実際の輸送環境に即した設計が可能となる。これにより、宅配業者に大きな負担を与える一因となっている輸送中の製品破損事故の削減につながると期待できることから、社会的意義も高い。