全固体リチウム電池において、急速充放電の実現、ひいては電池性能の劣化防止のためには、界面抵抗の低減が不可欠である。負極側は、黒鉛を用いた場合、界面抵抗が正極に比べて1桁低い10 Ω程度であるため、被覆による界面抵抗の低減は殆ど検討されておらず、理論計算もされていなかった。そこで第一原理計算を用いてLiC6とβ-Li3PS4の界面について検討し、正極で報告されているような界面付近でのリチウムイオン分布の乱れは見られなかったことを明らかにした。 また黒鉛へのLiGaO2の被覆により初期クーロン効率およびサイクル安定性の向上について明らかにした。
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