金ナノ結晶の触媒特性は、担体や形状、別の金属との二元金属化により大きく変化する。本研究では、アルミナ、酸化鉄、酸化セリウムに担持された金ナノ金平糖および金-銀ナノ金平糖を作製し、その触媒特性について評価した。触媒特性評価は、1-フェニルエチルアルコールからアセトフェノンを生成する酸化反応を用いた。その結果、球状形態よりもナノ金平糖形態の方が高いアセトフェノン生成速度を示すことがわかった。また、担体が同じ場合では金ナノ金平糖よりも、金-銀ナノ金平糖の方が高い触媒活性能であった。さらに、担体として酸化セリウムを用いた場合が最も高い触媒活性能を示すことが明らかになった。
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