これまでに報告されているテラヘルツ波デバイスは一度作製すると後から特性を変化させることは困難であるが、相変化材料を用いることで目的に応じて繰り返し特性を変化させることが可能となる。制御手法が確立できれば実用上の大きなメリットとなる。また、不揮発メモリの効果や書き換え可能性を用いることでこれまでに提案されていない新たな応用が可能になる可能性を秘めており、意義のある研究である。また、本研究によりこれまであまり明らかとなっていなかった相変化材料とテラヘルツ波の相互作用を解明することができ、相変化材料研究の立場からも意義のある結果を得ることができた。
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