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2019 年度 研究成果報告書

弱い相互作用を用いた3次元π共役分子のナノ構造制御と機能開拓

研究課題

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研究課題/領域番号 18K14200
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
研究機関京都大学

研究代表者

橋川 祥史  京都大学, 化学研究所, 助教 (80804343)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード水分子 / 緩和時間 / 核磁気共鳴 / 電子スピン共鳴 / フラーレン
研究成果の概要

本研究課題では,フラーレン骨格に小分子を導入することで,(1) 内包分子と負電荷を帯びた炭素ケージとの相互作用,(2) C1対称ケージに包摂されたNO分子の磁気特性評価,(3) 水素結合をもつ単一水分子の動的挙動と酸・塩基特性評価,(4) 内包水素分子を用いたDiels Alder反応における開口C60誘導体の位置選択性評価,(5) 単一水分子を用いたOH/π相互作用の評価を行なった.

自由記述の分野

物理化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

分子内または分子間に働くアトラクティブな相互作用は,分子の配向制御や物性制御を実現する上で重要な構造設計指針の1つであり,分野の垣根を越えた学理を支える大きな柱である.近年,さまざまな弱い相互作用の存在が明らかとなりつつあるが,分子レベルにおける詳細な理解は進んでおらず,理論化学研究に大きく依存している.本研究課題では,単一分子のみを隔離可能な炭素ケージを創出し,分子レベルでその相互作用を評価することができ,長らく議論されてきたOH/π相互作用の本質が水分子の配向で説明可能であることを見い出した.これは,水分子を用いた機能性材料開発における分子設計に新たな指針を与えるものと期待される.

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公開日: 2021-02-19  

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