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2020 年度 研究成果報告書

イネの鉄過剰耐性に関わる遺伝子の機能解析と鉄過剰耐性イネの作出

研究課題

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研究課題/領域番号 18K14367
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分38010:植物栄養学および土壌学関連
研究機関秋田県立大学 (2019-2020)
石川県立大学 (2018)

研究代表者

May Sann・Aung  秋田県立大学, 生物資源科学部, 特任助教 (20799671)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード鉄過剰 / イネ / OsNAS3 / ニコチアナミン / シス制御因子 / ストレス耐性
研究成果の概要

酸性土壌における天水稲作では、鉄過剰症は大きな問題であり、その耐性機構を解明することを目的に研究を実施し、次の3つの成果を得た。 (1) OsNAS3がイネの鉄過剰耐性に重要な役割を持つことを明らかにした (2) 鉄過剰で発現が高く誘導される遺伝子のT-DNA挿入変異株を鉄過剰条件で栽培し表現型を観察・分析することで、対象遺伝子の鉄過剰における役割を推測した。 (3)バイオインフォマティクスの手法により、鉄過剰応答に関わる新規シス制御因子とプロモーター構造を探索した。本研究成果により、鉄過剰耐性イネの育種や、鉄過剰を回避するイネの栽培方法を確立する上で有用な知見になることが期待される。

自由記述の分野

植物栄養

研究成果の学術的意義や社会的意義

世界の 30 %の土壌は酸性土壌であり、特に中国や東南アジアあるいはアフリカの天水稲作地でのイネの生産において深刻な問題となっている。鉄過剰によりイネの収量が1割から5割低下し、まったく収穫できないこともある。毎年世界中で、8000万トンの収量が失われ、400億ドルの経済的損失が引き起こされている。本研究成果は、鉄過剰耐性のイネを育種したり、鉄過剰症を回避するイネの栽培方法を確立することで、鉄分過剰が発生しやすい土壌でのイネの生産性を向上することに、非常に役立つと期待さる。本研究成果をもとに、近い将来、遺伝子導入や品種改良などの様々な方法で、新しい鉄耐性イネが誕生することが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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