研究成果の概要 |
ビタミンE(VE)の分子構造による生理機能性の違いを明らかにするために、希少な同族体であるα-, β-, γ-, δ-トコモノエノール(T1)、トコジエノール(T2)を用いた機能解析を行った。まず始めに、(1)それぞれのT1、T2の調製を各種T3に部分水素添加することで簡便に調製可能であることを示した。これにより、(2)LC-MS/MSを用いたこれらVE同族体の分析手法を確立し、(3)糖尿病モデルマウスを用いて、T1およびT2による血糖値改善効果を明らかにするとともに、VE同族体の代謝特性についての新たな知見を得た。培養細胞系による機能解析により構造に起因する炎症抑制効果の違いが示唆された。
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