研究課題
若手研究
通常マウスを用いた通常食摂取群、酒粕摂取群、乳酸醗酵酒粕摂取群での比較研究では、酒粕および乳酸醗酵酒粕の摂取では便中総コレステロール排泄を促進することによって、血中総コレステロールの上昇を抑制する作用を示すことが推測された。非アルコール性脂肪性肝炎モデルマウスを用いた研究では、高脂肪食のみを摂取させた群で見られた肝機能障害や肝線維化など非アルコール性脂肪性肝炎の進行などが、乳酸醗酵酒粕摂取群では有意に抑制されていた。
機能性食品
乳酸醗酵酒粕という日常的に摂取可能な食品による生活習慣病発症予防が証明できれば、種々の疾患の原因となる生活習慣病の発症を予防することで健康寿命の延伸につながり、国民の健康に大きく寄与できるものと推測される。今後は、ヒト試験でのその効果の証明へと進めていき、日常的に摂取可能な食品による生活習慣病の発症予防という目標を目指していきたい。