食品中のビタミンB12 (VB12) を酵素活性を指標にすることで簡易に定量する方法の開発を目的に研究を遂行した。VB12を補酵素として要求するRibonucleoside triphosphate reductase (RNR)について検討した。His-tagを付与したリコンビナントRNR (reHis-RNR) の精製を行った。LC-MSを用いて反応産物であるdNTPの産生量を活性指標とした。この結果食品中のVB12を簡便に測定するためにはreHis-RNR反応条件のさらなる最適化が必要であるものの、reHis-RNR活性をVB12濃度測定の指標とする事は一定の妥当性があると考えられた。
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