研究成果の概要 |
イネ種子の澱粉構造の制御機構を解明するため、3種のBE(Branching Enzyme; BEI, BEIIa, BEIIb)のうち2つのBEを同時に欠損させたイネ変異体を作出し、残り一つとなったBEの役割を明確に示した。be1/be2bの種子は白濁し、超高アミロース(約52%)で、難消化性澱粉含量が非常に高かった(WTの175倍)。be1/be2aの種子は透明で、野生型に近いbe1変異体と同様の澱粉構造を示した。一方、be2a/be2bは不稔性が極めて強く、次世代の種子はほとんど稔らなかった。これらのことから、BEアイソザイムには特異的な機能と相補可能な機能があることが明確になった。
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