ナミビア北中部は半乾燥地でありながら集中的な豪雨や洪水が生じることから,耐乾性作物の湿害が問題となっている.そこで,現地主要作物であるパールミレットの生育に関して,異なる水環境下での栽培管理の影響を評価することを目的として研究を行った.パールミレットの収量に関する水環境と施肥方法には有意な交互作用があり,異なる降雨パターンによって最適な施肥方法が異なってくることが明らかとなった.また,非破壊での経時的な葉面積指数計測によって,パールミレットの生産性を簡易的に推定する手法を開発した.さらに,パールミレットとイネの混作をこの地域の季節性湿地に導入することは経済的に有用であることを明らかにした.
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