土壌からのガスフラックス測定法の一つである勾配法には、土壌の拡散係数を土壌水分測定と拡散係数のモデルによって推定しなければならないという課題がある。そこで本研究では、土壌の非破壊測定法である音響インピーダンス測定を利用して拡散係数を推定する方法を提案し、推定精度を明らかにすることを目的とした。3~15%の所定の含水比に調整した鳥取砂丘砂を円筒容器に充填し、音響試験、通気試験、ガス拡散試験を行った。その結果、音響測定はガス拡散係数を0.001~0.03 cm2/sの範囲において、相対誤差10~50%程度で推定できることが分かった。
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