日本の観賞用鶏(産卵率32%程度)および実用鶏(産卵率68%程度)の集団ゲノム解析によって、日本で過去に起きた「産卵性能に関する選抜」の結果、どのようなゲノム領域が選抜されてきたのかを明らかにすることを目的に研究を行った。実用鶏2品種の集団(36個体)および観賞用鶏3品種の集団(30個体)の全ゲノムリシークエンスを行い、既報の野生原種集団(29個体)を含めた情報解析によって、3138万箇所を超える一塩基多型が検出された。観賞用鶏vs実用鶏vs野生原種集団の3つのFstからPBEを算出することで、実用鶏特異的なゲノム変異を有する48の領域を、高解像度にマッピングすることに成功した。
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