精子ではIZUMO1、卵ではCD9とJUNOが融合に必須な因子として知られているが、融合メカニズムの解明には至っていない。申請者は、Sof1欠損(KO)マウスを作製したところ、融合不全のため、KO雄マウスは不妊になった。精子IZUMO1の局在、および卵に接着する精子数はcontrolとKOの間で差はなかった。SOF1は先体反応後の精子でも検出された。SOF1とIZUMO1を細胞に共発現させた時、SOF1はIZUMO1と相互作用した。この細胞を卵と培養したが、IZUMO1単独で発現させた場合と差が見られなかった。以上から、SOF1は未知の因子と共に融合に関与することが示唆される。
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