本研究では、構造解析が困難なプロテアソームと化合物の複合体構造を基にした高活性な新規薬剤開発を目指した。当初ゲル内結晶化法を参考に、プロテアソーム結晶形成後に疎水性の化合物を浸漬・結合させることを想定して研究を進めていたが、結晶作製が困難なこと、低分解能で化合物の構造決定が困難なことから、低分子量で構造未解明なプロテアソーム活性調節因子をターゲットにすることに変更した。この結果、新規植物プロテアソームシャペロンPBAC5の発現系構築を完了し、安定なPBAC5精製法を確立した。また、酵母のPba1のホモログとなるPBAC1との複合体精製にも成功した。
|