研究成果の概要 |
中心小体は、動物細胞の細胞分裂における、正常な染色体分配に必須の細胞小器官であり、細胞周期に同調して一細胞周期に一度、既存の一中心小体に対して一つだけ複製される。中心小体複製は、PLK4, STIL, SAS-6の3つのタンパク質が一箇所の複製起点に集まることで開始する。本研究では、最も初期に中心小体に局在し、自己リン酸化の制御を介して自己組織化するPLK4に、STILとSAS-6がどのように作用して複合体を形成し、中心小体の形成を開始するのか、そのメカニズムを明らかにしようとした。これらのタンパク質の相互作用や分子的性質についての解析を行い、結果として、今後の研究につながる新しい知見を得た。
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