CKDは全国で約1,330万人が罹患しており、慢性腎臓病の発症・進行には生活習慣病や肥満等、MSが深く関連している。このような状況から考えると、CKD及びMSの遺伝性の推定や、関与する遺伝子の同定は非常に重要であり、緊急に対処すべき課題だと考える。本研究により、CKD及びMSに関連する形質を解析することで、遺伝の効果や、日本人の遺伝的な特性が明らかになった。本研究の対象である東日本大震災の被災地住民の健康管理の観点から考えると、遺伝的な要因が強い形質においては家系により対応を変える等、より細かな指導への実現に貢献している。
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