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2020 年度 研究成果報告書

キク科植物の交配前隔離に関わるゲノム領域の特定

研究課題

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研究課題/領域番号 18K14778
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分45030:多様性生物学および分類学関連
研究機関京都大学

研究代表者

阪口 翔太  京都大学, 地球環境学堂, 助教 (50726809)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード平行進化 / ゲノム / 開花期 / キク科 / 環境適応
研究成果の概要

平行進化では共通の遺伝変異で類似表現型が生じたのか,異なる変異が関与したのかが問題となる.アキノキリンソウはもともと秋に開花する植物だが,北海道の高山と蛇紋岩地では夏前に開花する性質が進化している.本研究ではこの2生態型について早期開花性の遺伝基盤を特定し,その進化過程を解明することを目的とした.蛇紋岩型で著しく分化したゲノム領域を調べたところ 2つの開花遺伝子が抽出された.しかしこれらの候補遺伝子は高山型では分化していなかった.また共通圃場で2型間でも開花期のずれが確認され,開花遺伝子の発現にも時間差があったことから,早期開花性は高山と蛇紋岩地で別個の遺伝変異に基づいて進化したと考えられた.

自由記述の分野

植物多様性学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では高い生態的多様性を示す植物を対象として,平行的な環境適応現象のゲノム基盤を調査した.その結果,同じように早期開花性を示す集団であっても,別個の遺伝変異が開花期の変化に関与した可能性を示すことができた.この成果は,生物が新規環境に遭遇した際の進化可能性を理解するうえで重要な貢献となる.

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公開日: 2022-01-27  

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