食品、医薬品の安全性評価でin vitro細胞評価系に利用される細胞で特に、腸細胞の誘導法について、分化条件の検討を行った。ヒト腸細胞で報告のある内胚葉分化誘導法をマウスES細胞で検証したところ、誘導群において一部の内胚葉マーカーが発現している細胞の割合が少なかった。ヒトとマウスでは種差があるため、同様の方法では誘導が難しいことが示唆された。また、M細胞を効率的に誘導する方法について、マウスオルガノイドを用いて検討したところ、RANKLに加え、TLR3刺激を行うことで、よりM細胞のマーカーが発現増加したことから、TLRがM細胞分化に関与することが示唆された。
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