本研究成果は、肺がん併発型のCOPDモデルマウスを作製することでCOPD治療薬の肺がんへの効果及び抗がん剤を含む肺がん治療薬のCOPDへの影響を検討することができる。臨床病体を見据えた研究成果となるとともに、COPDにおける治療効果に対する概日リズムの関与を明らかにできることから、肺胞再生治療において概日リズムを考慮した治療方法の提案につなげることが可能になると期待される。また、呼吸機能が低下した高齢COPD患者においても十分吸入可能なシステムでの製剤開発により、臨床応用時にも病変部位である肺への局所的な薬物送達を可能にできる。
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